会長日記vol.126 吐き出す場所がない現代 聞いてくれることのありがたさ
先日「414(よいし)カード」の体験をさせていただいた
(414とは「良い死」「良い詩」の意味があるそうです)
グリーフケアの一環で
死別や離別など心に大きな傷を負った方に
寄り添ったり話を聞いてあげるサポートで
心を痛めた方4〜5名が集まり
司会の方と合わせてカードを引きながら
そのカードの内容に沿って自分の気持ちを
吐露する場だ
「最期を迎える時
どんなことを大切にしたいか?」
自分は
「いい人生だったと思える」カードを選んだ
何を最期に思うかは人それぞれで
「お礼をして回りたい」
「美味しいものを食べたい」
たくさんある
でも改めて自分の最期を明確に思い描くことで
心の奥底にある本当の欲求が洗い出される
そしてより生が輝き出すのだ
なによりも
それを他の「同じく心を痛めた」
方々に話し聞いてもらうことが
孤独ではないのだという気持ちを共有できる場
なのだろうと理解できた
コロナ禍は冠婚葬祭をはじめ
たくさんの儀礼やイベント
人が集まる場から人々を遠ざけた
その結果
49日やお盆やちょっとした集まりが軒並み省かれ
親類同士などの心の思いを話す機会を大幅に削がれた
思いを話し吐き出す場所は実は
心の安定に大きく影響している
コロナがもたらしたものはウィルスや
経済的損失のみならず
心の安定を図る人々の場所もなくさせた
少しずつ戻ってきてはいるが
もっと積極的に人と関わってほしい
心に元気がない人ほど
痛みを抱えている人ほど
人と関わってほしい
そう思えたイベントだった
体験ご希望の方はこちらまで
https://irohaskip.com/
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